西尾維新さんの【悲鳴伝】を読みました。
頁数がすごくとてもボリューミーでした。
レビューといった形で残してみたいと思います。
※なるべくネタバレしない(初めて読んだ時に影響しない)程度に書いていきますが、念のため注意を
概要
- 何を見ても特に何も感じない少年「空々空(そらからくう)」という少年が主人公
- ある日、「大いなる悲鳴」という声がなり、地球の人口の3分の1が死んだ
- 「大いなる悲鳴」は地球からの攻撃だ
- 地球からの「大いなる悲鳴」を止めるべく、ある組織がいる
- ある日、ある組織が主人公、空々の家族を惨殺し、組織にスカウトする
- その後、空々は組織の人間として地球と戦っていく
こんな感じ。
人間 VS 地球
普通、
目の前で家族を惨殺されたのに、スカウトして、それを受ける人間がいるわけないんですけど、
書いてある通り、何も感じない少年なのでやはり「普通」に組織にスカウトされていくんですね。
※ただ、「こんな時には、こんなリアクションするべきなんだ」
という意識はあるので、友達だとかはいたって「普通」の少年として認識してる。
絶対ありえないシチュエーションだ、
って思う世界観なんですけど、
「でも、実はこういうことが今実際に起こりえてるかもしれないんだろうな」
とも考えさせられる、本でしたね。
また、
組織についての感想が、
人間が人間を生かすために人間を殺し続ける
哲学的な物語なのか、ただの物語なのかなかなか難しいところですが、
読んでてずっと、
「とりあえず続きだ」
という気持ちがひたすら続いて電車を乗り過ごすこともありましたw
僕個人としては西尾維新さんの作品はすごく好きなので、
物語シリーズだとかが好きな方は僕と同じように楽しめるかと思います。
やっぱり癖のある作品なので、(西尾維新さんのやつを書いていると「物語」とかいう表現をするとなんか変な感じがするのであえて「作品」いいますw)
好き嫌いはあるかもしれませんが、
おすすめはさせていただきます。
とりあえず続きの悲痛伝もポチって読んでみたいと思います。
楽しみです。