ツイッターでおすすめされたので第一弾として読んだフルメタル・パニックのレビューです
点数:75点
普通に楽しく読めた。
ロボット活劇といった感じで、戦争チックなシリアスな物語と、主人公(ソウスケ)とヒロイン(かなめ)との距離が近づいていく展開が続いていく感じ。
ソウスケのキャラ設定も独特で、真剣にやっているんだけど空回りしてしまう姿が面白かった。
全体を通してダレることもなく、最後までスーッと読めるくらいには面白かったんだけど、
個人的にこのAS(アームズスレイブ)というロボットがでてくる以上、コメディな感じはいらないかなと思ってしまった。
というのも、ASのというロボットの仕様の説明がされたときに僕は思わず、
「アーマードコアじゃん!」
と思ってしまったのだ。
実際、戦闘シーンの描写もすごく迫力が伝わってくるくらいに上手で引き込まれるのだが、
これはもうロボットアクションノベルとして見たかった。
アーマードコアっぽい感じのロボットがでてくるなかで、どうしても恋愛やコメディな展開はちょっと邪魔だった。
もちろんこれは僕が勝手にアーマードコアを連想してしまっているだけの問題なので本当に小説としては面白かった。
(飽き性の僕でも最初から終わりまで別の本に浮気することなく最後まで読み切れた)
ソウスケが敵をやっつけたときに、
「何者だお前・・・」
と聞かれたときに、
「ゴミ係だ」
と答えたシーンが個人的に好きでしたねw。(修学旅行での係決めでソウスケは自動的にゴミ係になっていた)
読んだのは1巻だけで、続編がいくつかでてるのですが、
これをずっと読んでいると他にオススメされた本が読めなくなってしまうので、
それらを読み切ってから続きは読みたいと思います。
「誰かのために犠牲になるのは立派だけどね、それは、自分自身を大切にしてる人がそうするから立派なの」
というセリフが個人的に胸にささりましたね。
また、物語の最初の方で、
「ワープロがぁ!ワープロがぁ!」
って大人たちが喚くシーンがあったんですけど、この小説が書かれてたときの時代背景みたいなのも感じれて良かったです。
素敵な小説をおすすめしてくれたフォロワーさんに感謝です。ありがとうございます!