知り合いから勧められて読んだ。
googleで働いていた方が語るいわゆる「これからの働き方」や「意識」というのを自身の経験を元に、淡々と語っていく感じ。
これからのエリートはこうだ!!みたいな。
・プロジェクトメンバー
・マネージャー(上司)
・経営者
・その他
ビジネスマンに対する普遍的な考え方を優しく説いてくれる。
全体的にすごく読みやすかった。
読んでいて確かにこういう考え方もあるのかとか、納得できる部分は多くあった。
ビジョンは実現しやすいかどうかよりも、実現しようとする意志の強さが大事。
これは本当にそうだと思う。
例えば仕事で新しい施策をいくつか考えたとき、どうしてもやりやすそうな方を選んでしまうことはあると思う。
しかし本当に大事なのは本人(やチーム)がその施策を本当にやりたいと思っているかになってくる。
「簡単そうだから」
という理由で始めた仕事はだいたい上手くいかない。
なぜなら言うまでもなく本人がそれを成し遂げたいという意思(本ではパッションと呼んでいる)がないから。
逆に言うと難しい仕事でもパッションがあればやり遂げられる。
これは本人が努力したがるという理由もあるが、本人にパッションがあると、周りが手助けしたくなるという理由もある。
この本を読んでそういうことに気づくことができた。
また、
>難しい選択肢、難しい決断は、簡単な人生に繋がります。逆に簡単な選択肢、簡単な決意は、難しい人生につながる。
こういう言葉をきくとひねくれものとかが
「いや、楽な選択肢をとって楽な人生に行くほうがいいに決まってるだろ」
って文句を言いたくなるかもしれない。
もちろん結果としてそういうことになるかもしれない。
ただし「成長」という意味では確実に難しい選択肢を取ったほうがプラスになる。
例えば1000万稼ぐというゴールに対して、
お金持ちの知り合いから借りる(楽な選択肢)
地道に働いて稼ぐ(難しい選択肢)
があったとして、前者はたしかに楽だし結果的に目標も達成できる。
ただ後者は時間はかかるし大変。
ただし後者の方はその稼ぐ過程で学びを得ることができる。
こういう意味で難しい選択肢を取っていくのは意識していこうと思った。
とまあいいことはたしかに書かれているのだが、
自分が読むにはまだ早いな。というか、多分まだ表面的な意味でしか読みきれてない感じがする。
この本を1年後とかに読むとまた更に深い意味で読めるのかなという感想。
それと、
誰かに言われて仕事を受けているわけではなく、自分で選んだ仕事をしているんだ。そう思うと、疲れが心地よく思えてくるから不思議。
これは確かにと思った。
自分の体験としても、そう感じることもあった。
「毎日遅くまで仕事してるみたいだけど大丈夫?」
なんて言われてもなぜかそのときは全然平気だった。
その時は確かに自分で初めて「やりたい」と言って進めていた仕事だった。
最近だとソシャゲ(プリコネ)のイベントを楽に進行するためのBOTの開発をしていたが、
それも自分が必要だと思って選択したことだったので作っていて心地よかった。
またこういう仕事ややりたいことがあると他のやらなきゃならない作業とかもさっさと終わらせたくなるため、
結果的に作業効率もあがっていくことになる。
これも先述したパッションを持って仕事をしているかというのにつながってきている気がする。
ようはパッション屋良です。
最後に一つネガティブな感想をいうと。
とある起業家が、手書きでメッセージを書いてくれるロボットを開発しているんです。
これはその起業家さんがとある保険の営業の方の愚痴をヒントに得たサービスなんです。
新しいサービスのヒントは意外なところから得られるんです。
といった形で言っているんですけど、
「いや、ロボットまで作る必要なくね・・・?」
パソコンでメッセージ打ってそれを手書き風でプリントしてくれる機械を作ればいいじゃん。
これも「あえて難しい選択肢を取った」と言われてしまうとまあ・・・ってなっちゃうんですけどw
でもきっとここではそれはちょっと違ってるんじゃないかなって思ったw
本人的に美談だと思ったから書きたかっただけかもしれないけど。
終わりに
「結局どうなんだよ」っていう感じですが読んで損はないです。
また近いうちに改めて読みたいと思える本でした。
本当はもっと色々といいことが書かれているんですけどそれを上手くまとめられる僕ではないので、
気になった方はぜひ手にとって読んでみてください。