正直、僕はコンビニ店員や「定形業務」をやっている人を見下していた

先に謝っておくと、当てはまる人達が居た場合、もしかすると嫌な思いをさせてしまうかもしれない。

それでもできれば最後まで読んで欲しい。

【以前】

とにかく正直に書いていきたいと思う。

当時ぼくは専門学校を卒業して下請けのSierいわゆるIT企業に就職した。

そして僕はコンビニやカフェの店員、または配達業の方々、いわゆる定形業務の仕事に対し、

「毎日毎日同じことを繰り返すこんな仕事は絶対に俺はやりたくない」

と考えていた。

高校の頃から専門学校を卒業するまで約6年間、コンビニで働いていたが、そういう価値観を持っていた。

また、同期や知り合いとかと話すときにも、
「見下すわけじゃないけど」
と言いながら話したりしていたが、多分心のどこかで見下しながら話していたと思う。

「職業に貴賎なし」

という言葉も知っていたしそういった話をするときにいつも口にしてはいたが、
実際のところやっぱり見下していたと思う。

余計な枕を添えた上で、話していたあたりが本当に腹ただしいし小さな人間だと思う。

恥ずべき過去だ。

そもそもとして、その人達がいるからこそコンビニで買い物だってできているし、居酒屋でだって頼めば飲み物や食べ物がでてくるのだ。本当に当時の僕は何を考えてたんだと思う。

【今】

小話から入ろう。

社会人になって数年経った当時僕は
【仕事は楽しいかね】
という本を読んでいた。(Amazon Unlimitedで無料で読めたのだ)
この本には社会人として働く上でとても大事なことがたくさんつまっている本なのだが、
その一つに、
「このサービスはもっとより良くならないか。を考えることが大事」
ということが書かれていた。

この言葉は特に僕の中にとても刺さっていて、実際の仕事でも意識するようになったし、
日常生活でも「もっと良くはならないか」を考えたりもしていた。

そんなある日、ラーメン屋さんでラーメンを食べているときに、あまりに美味しいので、
「このラーメンの味を作るまでにどれだけ時間がかかったんだろう」
などと考えていた。

そんなときだった。

「あ・・・なるほど、そういうことか・・・」

と、ストンと何かが頭の中にハマった感覚になった。

そう、
このラーメン屋のラーメンははじめから美味しかったわけじゃない。もちろん店を出す前に研究に研究を重ねてようやくだしたには違いないが、それだけじゃない。お店を出してからも日々同じラーメンを作りながら、
・もっと美味しくはならないか
・もっとお客さんが喜ぶにはどうすべきか
・注文を受けてからもっと早く提供するためにはどうすればいいか

つまりは、
もっとより良くするためにはどうすればいいか
というのを彼らは日々考えながらラーメンを作っていたのだ。

彼らはただ毎日同じことを繰り返しているわけではない

コンビニ店員であれば、
・お店が混む時間を想定して、フライヤーの食べ物などを作る量を考える
・お客さんが快適に買い物をできる店内になっているかを考える
・レジを待っているお客さんの列が買い物中のお客さんの邪魔にならないか

カフェ店員であれば、
・お客さんが長く居てくれるためにはどういう店内にすればいいか(これは「いいカフェとはお客さんが長く居たいと思える場所である」という僕の価値観に基づいた話だ)
・お客さんが友達を呼びたいと思うお店はどういうものか
・日々提供しているコーヒーや食事はもっと美味しく、コスパよく作れたりはしないか
・お客さんとの会話の中でお店の改善につながるヒントはないか

などなど、少し考えるだけで、実際に仕事したわけでもないのにこれだけのことを考えられる。

また日々の細かいところ(課題など)をしっかり認識することで、もっとより良いものにすることだってできる。

廃棄が多いなら、
・入荷を減らそう
・別の商品として作れたりはしないか

お客さんの食べ残しが多いなら、
・量を減らす
・小盛りや大盛りを設ける(必要であれば値段も変える)
・あえてメニューには載せずに注文のときに店員から話しかけて聞いてみる

当然のことを言っているようだが、意外とそういった事実を課題や問題と認識せずに、
「うちは食べ物屋なんだから、ただうまいものを提供していれば良い」
と、開店当時からなにも変わらないスタイルで経営するお店や、会社はたくさんある。
(僕が前に通っていた整骨院はまさにそれだったし、実際閑古鳥が鳴いていた(いまはどうかわからないが))

話がずれ始めた。

僕が言いたいのは、
「定形業務をやっている方々は、定型化されている業務をただやっているのではなく、もっとより良く仕事をするためにはどうすればいいか」
を考えながら仕事をしている。ということだ。

もちろん、すべての人がそうやっているわけじゃないだろうし、実際そういう人は多くはないと思う。
ただ、少なくともいい雰囲気のお店や会社は必ず、経営者はもちろん、従業員が、
・「より良い仕事とはなにか。」
・「お客さんに喜んでくれるためにはどうすればいいか」
・「現状なにか課題点はないか」
というのを考えて仕事をしているというのだ。

傍からみたら、彼らは誰にでもできる仕事をしているかもしれない。
しかし彼らは、誰にでもできる仕事を、誰にでもできない品質で僕らに提供してくれているのだ。

そう考えたときに誰がそういった人達を見下すことができるだろう。

「職業に貴賎はない」

この言葉きっとそういうことなのだと思う。

我ながら恥ずかしいことを書いているなと思うがそういう過去もあったなと反省(と謝罪)を込めて書いてみた。

今日はそんな感じです。

日記

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